東京公園散歩

公園を訪れ地域の歴史・地理について理解を深める

034百観音公園

百観音公園
20200125
中野区沼袋2丁目
☆☆☆

沼袋駅のすぐ南を流れる妙正寺川から北側は高台となっている。高台に集まる寺社のひとつ明治寺の境内に百観音公園はある。公園内に立つ看板には、「この公園は明治時の御厚意により境内の一部を中野区でお借りして開設しています。また日ごろ、明治寺や密蔵院の多大な御協力をいただいて管理しています。両寺に迷惑をかけないように利用して下さい。」とある。

今回の目当ては石の滑り台。子供達はやはり目に付くのだろうさっそく滑り台に取り付く。近くで見るとなかなかの迫力だ。まず本体部の1段目は正方形の石垣4段積みで、2段目は1段目の半分の面積部分がコンクリートで嵩上げされている。2段目に登ると結構な高さだ。滑降部はコンクリート製の二連でかなりの急斜面。なんでこのような滑り台が出来てたのだろう。明治寺のウェブサイトに経緯が紹介されていた。石垣はもともと鐘楼で太平洋戦争時の金属回収令で鐘を供出し、残された台座部分を子供達の遊具として改造したようだ。

他に遺跡にも見える大きな石と横倒しの石柱のようなものもある。その周りを7本の石柱が囲うように立っている。石柱には金属金具が残っていて石柱を鎖で繋いでいたのかもしれない。元は何だったのかお寺の方に聞いてみればよかった。

古いジャングルジム、ブランコ、砂場もある。
中野区内の公園でよく見る中野区政五十周年記念樹の碑があった。

南を眺めると中野セントラルパークやドコモ中野ビルが見える。

帰りに百観音を参拝した。今は180体程の観音様が建立されているとのこと。

f:id:janski:20200830033551j:plain
石の滑り台
f:id:janski:20200830033707j:plain
正体不明の石
f:id:janski:20200830033758j:plain
真南に見える中野駅周辺のビル群