東京公園散歩

公園を訪れ地域の歴史・地理について理解を深める

030三島公園

三島公園
世田谷区深沢5丁目
20200102
☆☆☆

呑川が駒沢通りから暗渠になってすぐの右岸に面している。この辺りに他に三島を冠した土地が残されていないかと調べてみても見当たらない。隣の深沢神社を調べてみるとかつては三島神社と呼ばれていたことが深沢神社のウェブサイトで確認できる。

公園にはビオトープがあり、傍らに三島の洗い場と刻まれた石碑が立っている。三島公園と深沢神社は隣接しているが、三島公園は呑川に面していて低い土地にあり、一方深沢神社は公園の奥側の高台にある。両者は高さ2m程のコンクリート壁で隔てられているが、壁の向こう側から溝が伸びてビオトープへとつながっている。壁の裏側は深沢神社境内の深沢弁天社であり、弁天様は本来水の神様だが壁の向こうに水源があるかどうかは分からない。ただ溝には水は流れておらず、溝の脇から突き出た配管から水がちょろちょろ流れ出ている。近くに自動給水盤が設置されており、ポンプで循環させているのだろうか。

ビオトープには島がある。「歴史の浪漫街道」というサイトに深沢神社の神輿が紹介されていて、そこに三島の洗い場の記載があり、つまりそれはビオトープを指しているようだ。

深沢神社は三島公園に隣接する高台にあるが、かつては三島公園の敷地も境内に含まれていたらしく、 そこに湧水の池がある。三島公園内に三島の洗い場がある。池には三島の名に因んだのか三つの島があり、 そのうち一番奥の島に弁財天が祀られ、深沢神社境内の隅にひっそりと隠れている弁天社がある。(http://rekishi-roman.jp/index.htmlから引用)

果たして三島公園の三島は三島神社からなのかそれとも三島の洗い場に因んだものなのか。

遊具は複合滑り台、ブランコ、砂場がある。公園の中心に二本の立派な木が聳える。その木の保護なのかそれとも木への衝突から人を保護するものなのか、三日月状に囲われた木製ベンチがバリケードのように木の両側に設置されている。小さな子供はこの上をぐるぐる歩くだけでもバランス感を楽しみながら養える。何気ない小さな小山が造成されているが、これを登って下りてだけでも楽しそう。子供は元来そういうものなのだろう。素晴らしい。他にはフェンスで区切られた球技場がある。

今回訪れたとき割りと大きな工事中であった。

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